足に良いベビーシューズ・キッズシューズの選び方|子供靴メーカーを徹底調査してわかった7つのポイント

足に良いベビーシューズ・キッズシューズの選び方|子供靴メーカーを徹底調査してわかった7つのポイント 子ども靴の選び方

大事なお子さんの足に本当に良い靴を選びたいですよね。子どもの足は大人とは違って未発達なので、選ぶときにおさえるべきポイントがあります。

結論から言えば、

子どもの足に良い靴の一番の条件は『足指が自由に動かせるつま先のゆとりがある』こと。

子どもの足をしっかり研究して作られているベビーシューズ・キッズシューズは足指をはだしのように自由に使えるような構造になっています。間違った靴選びで「足指がうまく動かせない」ことで子どもの足の発達を妨げいろんな悪影響につながってしまいます。

この記事では、足に良いベビーシューズ・キッズシューズを選ぶときにおさえたい具体的なポイントを解説します。

足に良いベビーシューズ・キッズシューズの7つのポイント
  1. 甲の高さが調節できる
  2. ゆとりのあるつま先形状
  3. かかと部がフィット
  4. 靴底が足なりに曲がる
  5. つま先が反り上がっている
  6. 靴底の適度なクッション性
  7. ハーフサイズ展開

子供靴メーカー6社を調査して、子どもの足に良い靴として共通するポイントをピックアップしました。

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なぜ足に良い子供靴を選ぶ必要があるのか?

子どもの足は、そもそも大人の足と異なる特徴があります。

子どもの足の特徴
  • 足幅が広く、足指に向かって広い扇型
  • 骨格が未発達で、やわらかい軟骨の状態
  • 土踏まずがない扁平足

子どもの足はかかとが小さく足指が広がっている扇のような形状になっていて、子どもの成長段階に応じた足型に合わせて作られた靴を選ぶ必要があります。

子どもの足の骨格は未発達でやわらかい軟骨の状態なので、形の合わない靴を履くことで形が変わりやすいリスクが。

また、特に3〜6歳ごろが土踏まず(アーチ)の形成にとって特に重要な時期といわれていて、足指の屈曲運動によって土踏まずの形成が促進されるので、はだしのように足指がしっかり自由に動かせる靴を履くことが健康な足をつくるためにとても重要になります。

子供靴は、「足を地面から保護する」「ファッションの一部」というだけのものではなく、一生ものの健康な足とからだを作るためにきちんと『子どもの足に良い靴』として作られたものを選ぶべきです。

良い靴はちょっとお値段も張るので「子どもの靴ってすぐに買い替えになるし安いものでいいよね」と思う方もいるかもしれません。

でも、

  • 子どもの足に悪く動きにくい2,000円の靴を履かせるか
  • 5,000円の靴を選んで安心して健康な足と身体を育ててあげるか

後者の方が「子どもの人生」という長いスパンで見ると圧倒的にコスパがいいのがわかりますよね。

「足に良い靴」は品質も良いので、サイズアウトまで長くきれいに履けるのでそういう意味でもコスト面のメリットも大きいと感じます。

足に良いベビーシューズ・キッズシューズの選び方【7つのポイント】

足に良いベビーシューズ・キッズシューズの7つのポイントを紹介します。

足に良い子供靴の条件7つ
  1. 足指を自由に動かせるつま先のゆとり
  2. 足に合わせて甲の高さが調節できる
  3. かかと部がしっかりフィットしている
  4. 靴底が足なりに曲がる
  5. つま先が反り上がっている
  6. 靴底の適度なクッション性
  7. ハーフサイズ展開

子供靴メーカー6社のサイトなどを調査し、1〜7歳頃までのベビーシューズ・キッズシューズとして「ここを大事にしています!」という設計ポイントや、子供靴の選び方として記載されているポイントとして記載されているものをまとめました。

メーカーの選定は、アパレルやベビー用品メーカーではなく靴メーカーとして子供靴を設計〜販売している会社を選んでいます。

「子供靴として大事なポイント」として明記されているものに◯をつけています。

(実際のそのメーカーの靴の仕様とは必ずしもイコールではありません。)

アシックスニューバランスムーンスターイフミー瞬足ミズノ
ゆとりのあるつま先形状
甲の高さが調節できる
かかと部がフィット
靴底が足なりに曲がる
つま先が反り上がっている
靴底の適度なクッション性
ハーフサイズ展開
履きやすい履き口

履きやすさを挙げているメーカーもありましたが、「足に良い」という観点から今回は除外しています。

参照した各子供靴メーカーの公式ページを確認したい方は下のリンクから確認してください

足指を自由に動かせるつま先のゆとり

子どもの足はかかとが小さく足指に向かって広がった『扇形』になっています。

画像引用:ニューバランス公式サイトより

また、子どもは足指で地面をつかむようにしながら歩くのでつま先に足指が自由に動かせるスペースが必要。

特に1歳〜3歳頃にはくベビーシューズは幼児の扇形の足型に合わせてつま先が広く厚みのあるものを選ぶのが大事です。

足に合わせて甲の高さが調節できる

つま先のゆとりを確保するためにも、足が前滑りしないよう甲部分をしっかりフィットさせることも重要。

足に合わせて甲の高さが調節できるベルトタイプの靴がおすすめです。

逆にスリッポンタイプやファスナーで脱ぎ履きするようなタイプは甲を足の形に合わせて調整することができないので脱げやすかったり足指に負担がかかりお子さんのスムーズな歩行や足の成長を妨げる原因になります。

かかと部がしっかりフィットしている

良い靴はかかと部がしっかりと固く安定性があるのが特徴。

  • かかとがフィットすることで足が靴の中で動かないように固定される
  • 子どものやわらかいかかとを保護してくれる

という役割があります。

子どもは足首が不安定でかかとが内側に倒れやすくなっているので、しっかりとホールドできるボックス構造が必要です。

画像引用:ムーンスター 子ども靴の選び方より

靴が足なりに曲がる

子どもの足は土踏まずが未完成の「扁平足」。特に3〜6歳が土踏まずの形成にもっとも重要な時期といわれています。

土踏まずの形成は『足指の屈曲運動』によって促進されるので、足指を自由に動かせること+はだしのように足なりに曲がる靴を選ぶのが重要です。

靴底だけでなく、アッパーの素材も硬すぎず足の動きに合わせて柔軟に曲がる素材のものを選びましょう。

つま先が反り上がっている

特に歩きはじめ〜ペタペタ歩きの3歳頃まではつまずきやすいので、つま先部分が反り上がった形状の靴を選ぶことでスムーズな歩行をサポートできます。

靴底の適度なクッション性

衝撃を吸収し、足への負担を軽減するために靴底に適度なクッション性も必要です。ただし、過剰なクッションで靴底が厚くなると靴が足に沿って曲がりにくくなるので、屈曲性をキープした「適度な」クッション性が大事です。

ハーフサイズ展開

適切なサイズの靴を選ぶのが前提条件。ハーフサイズ(0.5cm)刻みのサイズ展開でお子さんの足にピッタリのサイズを選べる靴がおすすめです。

今回調査した6メーカーはすべてハーフサイズ展開ですが、ナイキやプーマなどの海外メーカーは特に1cm刻みの場合が。たとえば大人が「ちょっと小さいからひとつ上のサイズを、と思ったら2cm刻みでピッタリサイズがない」という状態になるのであまりおすすめできません。

足に合わないベビーシューズ・キッズシューズを履くとどんな影響がある?

子どもの足に良い靴を紹介してきましたが、逆に足に合わない、足に良くないベビーシューズ・キッズシューズを履くとどんな影響があるのかを解説します。

子どもの足に悪い靴ってどんなもの?
  • 靴底が固く、曲がらない
  • 子どもの足に合わせた扇形のつま先になっていない
  • アッパーがフィットしていない
  • サイズが大きすぎる・小さすぎる

子どもの足が健康に成長するためには「足指が自由に動かせる」状態にしておくことがなによりも大事。

「つま先の余裕がない」「靴が大きすぎる」「靴底が曲がらない」ものはすべて自由に足指が動かせないことにつながり、次のような足への悪影響が出ることになります。

外反母趾(がいはんぼし)親指が内側に15度以上曲がってしまった状態。ひどくなると痛みが出る。
内反小趾(ないはんしょうし)小指が親指側に10度以上曲がってしまった状態。つまづきやO脚の原因にも。
ハンマートゥー足指がくの字に曲がり、第一関節の付け根に痛みが生じる。
扁平足(へんぺいそく)足指を動かすことで促進される土踏まずのアーチ形成ができず、足裏全体がべたっと地面につく状態。
疲れやすい歩行時に不自然な力が入る、足指に力が入らないことで疲れやすく運動不足になる。

足の変形や痛み、歩行に支障が出ることで、足だけでなく身体全体のバランスが崩れるなどの問題につながります。

足に良い子供靴を選ぶときに注意したいポイント

本当に足に良い子供靴を選ぶために、気をつけたいポイントをまとめます。

  • デザインだけで選ばない
  • 脱ぎ履きのしやすさを優先しない
  • スペックや評判だけでなく「子どもの足に合うか」をチェック

デザインだけで選ばない

子どもの足は大人の足とは形も違い、骨格や土踏まずなどの内部構造も未発達で「子どもの足の特徴に合わせて作られた靴」を選ぶべきです。

特にファッションブランドや海外スポーツブランドでありがちな「大人の靴の子どもサイズ版」というようなデザイン重視の靴は本当に子どもの足のことを理解して作られているか疑問がある場合も。

「かわいいから」「お揃いを履きたいから」といってデザインを理由に選ぶのはおすすめしません。

脱ぎ履きのしやすさを優先しない

子ども自身が履きやすい、親が履かせやすいつくりになっている靴は便利ですよね。

特になんでも自分でやりたがる年齢のお子さんや、サッと履いてすぐに遊びたい活発なお子さんには「脱ぎ履きのしやすさ」はチェックしたいポイントだと思います。

しかしいくら脱ぎ履きしやすくても「甲部分のフィット感」「かかとのホールド」が損なわてしまうと足に良い靴とは言えません

特にスリッポンタイプは甲の高さが合っていないと脱げやすかったり、パカパカしないように甲部分を合わせたせいで肝心の足指が窮屈で動かせない、などの問題が起こりやすいので注意が必要です。

「脱ぎ履きしやすい」機能を推している商品についても、足に良い子ども靴の条件を満たしたうえでの機能なのかをしっかり確認するようにしましょう。

スペックや評判だけでなく「子どもの足に合うか」をチェック

子どもの足は、足幅、甲の高さ、指の形などひとりひとり違って、全員にとって「この靴がいい!」といえないのが難しいところ。

実際に我が家の子どもたちも

・息子は標準〜やや幅広で細身でなければなんでも履ける

・娘は甲高幅広で、足が入る靴が限られる

と、それぞれの足に合った靴選びをしています。

靴のスペックや口コミ評判がすごく良くても、実際にお子さんが履いてみて足にフィットしているかどうかを確認するのが足に良い靴を選ぶ基本のポイントです。

実際にお店で試着できればいいのですが、希望の靴を置いている店舗が近くになかったり、低年齢のうちはそもそもお子さんが嫌がって試着どころじゃないからネットでいちかばちか「えい!ポチッ!」となる気持ちもよーくわかります。

入らなかったら悲しいからちょっと大きめにしてみたりね……

今は、各メーカーのオンラインショップでも子供靴は返品無料のサービスをしているところも多いし、Amazonや楽天市場などでも返品無料やサイズ交換OKのショップが増えてきて、そういったところを利用するのがおすすめ!

私が特におすすめするのはAmazonプライム会員なら無料で利用できる「Try Before You Buy」というサービス。
一度に4足まで選んで自宅で試着、買いたいものがあればそのまま購入・残りは無料で返送するだけなので、試してみたい複数の靴を比べたりサイズ違いで取り寄せてピッタリのサイズを選べたりととても便利!

お店に行けない場合も、ぜひそういったサービスを利用して「自宅で試し履き」をしてお子さんの足にしっかり合った靴を選んであげましょう。

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